だんだん寒くなってきましたね。
久しぶりの更新になります。副院長の森豊和です。
去る11月3日に「菰野町文化祭祭2019」に行きました。
様々な展示、販売、食べ物の屋台、音楽ステージが町内のいくつかの会場に分かれて行われ、各会場間をシャトルバスが運行する、菰野町の自然と町全体の雰囲気を感じることができる催しでした。
お目当ては、写真の「鬼神衆」、太鼓演奏のパフォーマンスです。
メロディーをリードする横笛と、変わった鉄琴? それに今回はなぜだかベース・ギターを弾く曲も…
グループ主宰の若原さんが演奏の合間に仰っていたのが、音楽に限らず、伝統芸能を継ぐ人が少ない。若い人が地元の文化を楽しんでほしいということ。
最近出てきた流行の音楽やダンスもいいですが、数百年単位で伝わっている文化、風習には深い意味があると思います。昔の人々の生活、その中で感じたこと、月日の流れ、多くのことがつまっています。
話は変わって、これは、図書館の司書として働いていたある女性に聴いた話ですが
「図書館では5万冊の本を扱っていたけど、その一つ一つを、私のお父さんだと思ったり、お医者さんだと思ったり、作家の先生だと考えています。」
彼女は今まで生きてきた中で出会った人々を図書に例えているのでしょうか。そう思って、「(アルゼンチンの幻想作家)ボルヘスの(短編小説)「バベルの図書館」のようですね。」と伝えると微笑まれました。
写真は彼女がくれた絵葉書です。右の「た●のしく生きよう」の●の部分は何なのか?と問うと、こう答えてくれました。
「本当のこと、私の知っているすべてのことを表しています。それが楽しく生きること。」
バベルの図書館は一つの小宇宙であり、無限の本が所蔵されており、アルファベットと少しの単純な記号だけで、世界のすべての事象が記録されています。
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